骨が少ない方の全顎インプラント|オールオン4・骨造成・ザイゴマの違い
投稿日:2026年10月21日

東京・銀座で考える、お口全体の治療
「骨が少ないからインプラントは難しい」「歯がほとんど残っていない」。そう説明され、次に何を相談すればよいか迷っていませんか。全顎インプラントを検討するときは、難しいとされた理由を確認し、残せる歯・骨の状態・噛み合わせから治療方法を比べることが出発点です。
この記事では、無歯顎や多くの歯を失った方に向けて、オールオン4、骨造成、ザイゴマなどの考え方を整理します。東京銀座歯科がご案内するワンデイインプラント®についても、費用の見方や治療期間と合わせて解説します。
最初に押さえたい3つのポイント
- 骨が少なくても、検査結果によっては別の方法を検討できる場合があります。
- オールオン4やザイゴマは、誰にでも適する治療ではありません。
- 「手術当日の仮歯」と「最終的な歯の完成」は別の段階です。
01|「インプラントは無理」と言われる理由

骨の量だけでなく、位置や周囲の組織も確認します
歯を失った部分では、時間の経過とともに歯を支えていた骨が減ることがあります。骨の高さや幅が足りないと、予定した位置にインプラントを固定しにくくなります。上顎の奥歯では上顎洞という空洞、下顎では神経や血管との位置関係にも配慮が必要です。
「骨がない」という説明でも、一部分が薄いのか、顎全体で大きく減っているのかで検討できる方法は変わります。レントゲンやCTなどの画像と口腔内の検査を組み合わせ、どこに、どの程度の骨が残っているかを把握します。
歯周病・全身状態・服薬も治療計画に関わります
歯周病による炎症、噛み合わせの偏り、強い歯ぎしりも確認事項です。また、糖尿病などの持病や服用中の薬によって、手術の時期や方法を慎重に検討する場合があります。薬は自己判断で中止せず、お薬手帳を持参して相談してください。
別の治療法なら必ず受けられるとは限りません。まず「骨が理由なのか」「炎症の改善が先なのか」「全身管理が必要なのか」を聞くと、次の相談で確かめる点が具体的になります。
02|全顎インプラントとは?無歯顎の治療を考える

全顎治療とは、一本の歯だけでなく、お口全体の噛み合わせや機能を考えて治療計画を立てることです。全顎インプラントという言葉は、複数のインプラントで広い範囲の人工歯を支える治療を指して使われますが、必ず上下両方を治療するという意味ではありません。上顎・下顎のどちらが対象かを確認しましょう。
無歯顎とは、上顎または下顎に天然歯が一本も残っていない状態です。歯がほとんどない場合も含め、固定式の人工歯、インプラントで支える取り外し式の義歯、総入れ歯などを比較します。固定式は安定した装着感を目指せる一方、手術や人工歯の下の清掃が必要です。
歯が残っている方では、保存できる歯を評価することが先です。「全顎治療をするから全部抜く」と決めるのではなく、残す場合の見通しと抜歯する理由を説明してもらいましょう。見た目だけでなく、発音や唇の支え、清掃のしやすさも設計に関わります。
03|オールオン4・骨造成・ザイゴマの違い
骨が少ない場合の治療は、「骨を補う」「残っている骨を活用する」など、支え方が異なります。以下は一般的な選択肢の整理です。治療名だけで適応を判断することはできません。
| 選択肢 | 支え方・考え方 | 主な確認点 |
|---|---|---|
| オールオン4 | 原則4本で片顎の一体型人工歯を支える | 利用できる骨とインプラントの固定 |
| 骨造成を併用 | 不足する骨の形成を促す処置を組み合わせる | 処置範囲、治癒期間、追加費用 |
| ザイゴマ | 頬骨を固定源として上顎の人工歯を支える | 専門的な診断、上顎洞の状態、合併症 |
| 総入れ歯 | 歯ぐきなどで取り外し式の人工歯を支える | 安定性、装着感、継続的な調整 |
オールオン4:残っている骨を活用する考え方
オールオン4(All-on-4/オールオンフォー)は、原則として片顎4本のインプラントで一体型の人工歯を支える方法です。奥側のインプラントを傾けて埋めるなど、残存する骨を活用する設計が特徴です。骨造成を避けられる場合がありますが、骨が少ないすべての方に適するわけではありません。
本数が少なければよい、という比較も適切ではありません。骨の状態や噛む力に合わせた配置と支持が必要であり、条件によって別の本数・方法が選ばれます。当日仮歯を装着する場合にも、十分な固定などの条件があります。
骨造成:不足する部分の骨を補う選択肢

骨造成は、骨補填材などを用いて骨の形成を促す処置です。上顎の奥歯では、上顎洞の底部に骨を増やすサイナスリフトなどを検討する場合があります。インプラント埋入と同時に行うか、骨の治癒を待つかによっても期間が変わります。
追加の外科処置となるため、感染や腫れ、期待した骨が得られない可能性も含めて説明を受けることが大切です。詳しくは骨造成術とサイナスリフト・ソケットリフトをご覧ください。
ザイゴマ:上顎の骨が著しく少ない場合の専門的な治療
ザイゴマインプラントは、上顎の骨が著しく不足する場合などに、頬骨を固定源として検討される方法です。通常のインプラントや骨造成とはアプローチが異なり、顎や頬骨、上顎洞を含めた詳しい画像診断と専門的な治療計画が必要です。
骨造成を避けられる可能性がある一方、上顎洞炎、軟組織の炎症、口腔と上顎洞が交通する合併症などに注意が必要です。「骨がないならザイゴマが最適」と一律に決めることはできません。ここでは治療法の一般的な違いとして紹介しており、骨造成などの代替案や長期管理まで比較することが重要です。
04|東京銀座歯科のワンデイインプラント®
東京銀座歯科では、多くの歯を失った方の治療としてワンデイインプラント®をご案内しています。公式の比較ページでは、片顎4〜6本のインプラントを用い、必要に応じて骨造成も組み合わせる方法として説明しています。
オールオン4と共通する考え方はありますが、名称や治療手順をそのまま同一視するものではありません。骨の状態などに応じて計画を立てるため、ワンデイインプラント®とAll-on-4の比較もご確認ください。
条件が整った場合に手術当日に装着するのは、基本的に仮歯です。その後の経過確認や調整、最終的な人工歯の製作・装着までを一日で終えるという意味ではありません。手術直後から何でも自由に噛めるわけでもなく、食事は担当医の指示に従います。
05|全顎インプラントの費用・治療期間
全顎インプラントは原則として自由診療です。金額を比較するときは、片顎か上下両顎か、仮歯までか最終的な人工歯までかをそろえましょう。手術費だけでは治療全体の負担を判断できません。
- 診察・レントゲン・CTなどの検査費用
- 抜歯、インプラント埋入、麻酔、仮歯の費用
- 最終的な人工歯の本数・材質による費用
- 骨造成などの追加処置と治療後の管理費用
当院の公式料金表では、ワンデイインプラント®の手術時の費用と、最終的なセラミックの本歯の費用を分けて掲載しています。料金の適用条件や税込総額は、診断後の見積もりで確認してください。最終的な人工歯を含むかどうかを曖昧にしたまま、表示額だけで判断しないことが大切です。
期間は、検査と計画、必要な前処置、手術、仮歯の調整、最終的な人工歯の装着という段階で考えます。骨造成や炎症への対応で長くなる場合もあります。当院の公式症例には、上下ワンデイインプラントで8か月・630万円(税込)の例がありますが、これは個別の症例であり、標準期間や一律の料金を示すものではありません。
通院回数、仕事を休む目安、仮歯で過ごす期間も診察時に確認しましょう。遠方から東京へ通院する場合は、術後の確認や急な不具合の際に受診できるかまで含めて計画することが必要です。
06|リスクと、長く使うためのメンテナンス

インプラントには、手術に伴う痛み・腫れ・出血、感染、神経や血管の損傷、骨と十分に結合しないリスクがあります。治療後も、人工歯の破損やねじの緩み、インプラント周囲炎などが起こる可能性があり、再処置が必要になる場合があります。
固定式の歯は取り外す手間が少ない一方、人工歯と歯ぐきの間に汚れが残りやすい部分があります。歯ブラシに加えて適した清掃用具を教わり、定期的に清掃状態や噛み合わせを確認します。手先の動きや将来の介護も見据え、無理なく管理できる設計かを相談することが大切です。
喫煙習慣や歯ぎしりへの対応、通院を続けられる環境も長期管理に関わります。年齢だけで判断せず、現在の健康状態と、これからのお手入れを含めて治療を選びましょう。
07|全顎治療についてよくある質問
Q. 歯が一本もなくてもインプラントはできますか?
無歯顎でも検討できる場合があります。ただし、骨の状態や全身状態、清掃能力などの確認が必要です。固定式だけでなく、取り外し式の義歯も含めて比較します。
Q. オールオン4なら骨造成は必ず不要ですか?
必ず不要とは限りません。残っている骨を利用できるかは検査で判断します。条件が合わなければ、骨造成を伴う方法など別の治療計画を検討します。
Q. 骨が少ないと言われたらザイゴマしかありませんか?
そうとは限りません。不足する場所や程度によって、骨造成、残存骨を活用する方法、入れ歯なども比較対象になります。まず診断の根拠と代替案を確認しましょう。
Q. 相談のときは何を持っていけばよいですか?
お薬手帳、これまでの治療内容や見積書、入手できる検査資料、気になる点のメモが役立ちます。「歯を残したい」「固定式を希望する」「通院回数が心配」など、ご希望にも優先順位をつけておくと相談しやすくなります。
08|東京・銀座で全顎インプラントをご検討の方へ

「難しい」と言われた理由を整理すると、次に確認すべきことが見えてきます。全顎治療では、残せる歯の評価から、骨・噛み合わせ、費用と期間、治療後のお手入れまでを一つの計画として考えることが重要です。
東京銀座歯科は東京都中央区銀座1-7-6 銀座河合ビル8Fにあります。ワンデイインプラント®や骨造成を含む治療をご検討の方は、現在のお口の状態とご希望をご相談ください。歯科医師については院長・中平宏のプロフィールをご覧いただけます。
東京銀座歯科|全顎治療のご相談
完全予約制/診療時間 10:00〜13:00・14:00〜18:00
休診日:木曜日・日曜日・隔週土曜日
変則的な診療日は診療日カレンダーをご確認ください。
銀座一丁目駅7番出口から徒歩0分、銀座駅A13番出口から徒歩5分。詳しい道順はアクセス案内をご覧ください。
当院の院長について

東京銀座歯科 院長
中平 宏Hiroshi Nakahira
1980年に神奈川歯科大学を卒業。2005年に東京銀座歯科を開業し、2006年より院長を務めています。
- 1981年:中平歯科医院 開業
- 1991年:口腔インプラント専修医認定
- 1993年:口腔インプラント医認定
経歴・認定歴は当院の公式プロフィールに基づいて掲載しています。
参考情報
本記事は一般的な治療情報を整理したものです。個別の適応・治療計画は診察と検査に基づいて判断します。掲載情報の確認日:2026年10月21日。
- 日本口腔インプラント学会「よくあるご質問」
- 日本口腔インプラント学会「インプラントのメリット・デメリット」
- ITI consensus report on zygomatic implants(2023)
- 東京銀座歯科:本文中の診療案内・料金表・アクセス情報
