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前歯を失ってしまったら…

前歯を失ったり、前歯を抜く治療が予定されている方はその後の治療がとても気になることと思います。
前歯は笑ったり会話をしたりするたびに、人の目に触れやすい場所ですから、自然で美しい仕上がりを期待されることでしょう。その意味からも、歯科医師としてお勧めするのはインプラント治療です。しかし、治療法は他にもあり、それぞれに違う特徴を持っていますから、どれが適しているかは患者様によって違ってきます。
ここでは、前歯を失った後の治療法を比較し、当院がお勧めするインプラント治療についてご説明いたしますので、ぜひ参考にしてください。

前歯を失う原因

前歯を失う主な原因には、次のようなものがあります。

  • 重度の虫歯。歯の根まで侵されていて、残せない場合。
  • 虫歯治療後の歯が、長年の劣化によって歯の根が折れたり、根の先に膿が溜まってしまった場合。
    (治療して残せる場合もありますが、抜かなければならない場合もあります)
  • 重度の歯周病。歯の根の周りが解けてグラグラしている場合。
  • 交通事故や転倒などの外傷。
  • 大人になるまで残っていた乳歯が抜けそうな場合。
  • 複数の原因。例えば虫歯治療後の歯を打撲した、あるいは歯周病の歯に打撲を受けた、など。

3つの治療法

前歯を失ったときの治療法には、ブリッジ、入れ歯、インプラントの3種類があります。

ブリッジ

失った歯の両隣に歯がある場合にできる治療法です。両隣の歯を削って(40~70%ほど)土台にし、その上に連結した被せ物を装着することで、人工歯を補う治療法です。保険適用のものもあり(部位や材質によっては自費診療になります)、一般歯科治療程度の処置で治療後は以前のような噛み心地を取り戻せるので、取り組みやすい治療です。

しかし、土台になる両隣の歯が土台として噛む力に耐えられる状態でなければできません。大きく削られた土台の歯は細菌に侵されやすく、また通常の1.5~2倍の噛む力が土台の歯にかかってきます。そのためダメージが非常に大きく、せっかく健康だった歯もやがて悪くなって抜歯にいたるケースもあります。
また保険適用の前歯のブリッジは、金属に白い硬質レジンを被せたもの(硬質レジン前装冠と呼ばれます)ですが、年数がたつとレジンが黄色っぽく変色したり、金属の成分が歯ぐきに浸透して黒くなったりすることがあります。材質を選びたい場合には、自費診療になります。

入れ歯

残っている自分の歯にバネをかけることで人工歯を補う治療法です。ブリッジのように、健康な歯を大きく削ることはありません(バネと歯との段差を小さくするため少し削ることはあります)。保険適用で作れるものもあり、費用面から見ても、治療による体への負担から言っても、気軽に取り組みやすい治療法です。
しかし口の中の違和感が大きく、また粘膜で噛む力を支えるため、噛み心地はあまりよくありません。ずれる、外れる、痛いなど、使用中の不具合を訴える方も多いです。
そして何より、バネの部分がどうしても人目につきやすくなります(自費診療の入れ歯であれば、バネが目立ちにくい入れ歯もあります)。

そしてもう一つ、盲点とも言うべきデメリットがあります。それは長年使用し続けると、あごの骨がやせることです。これはブリッジにも当てはまることですが、入れ歯もブリッジも歯の根にあたる部分がありません。あごの骨は歯の根から伝わる噛む刺激によって新陳代謝が促され、噛む力を支えるという働きをしています。ところが歯の根を失うと噛む刺激も失われ、歯を支える役目もなくなり、骨は徐々に痩せてしまいます。顔の土台となっている骨が痩せるので口の周りはクシャッとした感じになり、皮膚がたるんで老けた印象になります。
以上のような理由から、私たちも前歯への入れ歯治療はあまりお勧めしていません。ただし、インプラント治療中の仮歯として、一時的に作製する場合があります。

インプラント

あごの骨にインプラント体という小さな金属(チタン)を埋め込み、そこに人工歯を固定する治療法です。チタンは骨と非常になじみがよく、チタンの表面で骨の細胞が活発に生まれる現象が起こります。インプラント体の表面には目に見えない小さな凹凸があり、そこに絡みつくように骨が作られるため、やがてしっかりと結合します。自分の歯の根があごの骨に支えられているのと同じような構造を再現できるのです。そのため自分の歯のようにしっかりと違和感なく噛めるようになります。他の歯を削ったり余分な力を掛けたりすることもないので、周りの自分の歯を健康なまま残せる治療法でもあります。治療が一旦終わっても、また悪くなって治療が必要になるという悪循環が起きない、ということです。

さらにインプラントが噛む刺激をあごの骨に伝えるので、あごの骨が痩せず、口周りの老化を遅らせる効果もあります。失った歯の部分だけを独立して再生させるので、仕上がりがとても自然で、治療したことがわからないほどです。
ただし、埋め込みのための手術が必要であること、また入れ歯やブリッジに比べて治療期間が長いこと、治療費が高額であることなどの点から、取り組みにくいと感じられる方が多いようです。
しかし、違和感なく噛める、見た目に自然で美しく再生できる、他の歯や骨に悪影響を及ぼさない、といった治療後の効果は、入れ歯やブリッジにはない、優れた特徴です。

インプラント ブリッジ 入れ歯
治療期間 3カ月~6カ月程度 1ヶ月程度 1ヶ月程度
費用(自費) 1歯55万円~ 1歯15万円~
(最低3本~)
1歯7万円~
必要な処置 日帰りの手術が必要 土台の歯を大きく削る
(歯冠の40~70%ほど)
型取りなど。
(バネをかける歯を少し削る場合がある)
周りの歯への影響 なし 削られた土台の歯は虫歯など細菌に侵されやすく、噛む力の負担も大きい。 バネをかけた部分に細菌が溜まりやすい。バネによって強く揺さぶられて負担も大きい。
お手入れ 毎日の歯磨きと半年~1年に一度のメンテナンス 毎日の歯磨き 毎日の歯磨きと毎食後の入れ歯の清掃
噛み心地 自然の歯のように噛める。違和感なし。 自然の歯のように噛める。 噛み切る力が弱い。違和感が強い。
発音 問題なし 問題なし 慣れるまで違和感がある。
耐久年数 手入れがよければ数10年使用可。ただし、人工歯の部分は使用によってすり減るので10年程度で交換の必要あり。 7~8年程度。土台の歯が悪くなれば、さらに大きいブリッジに作り替えの必要がある。 6~7年。割れたり、歯ぐきが痩せて入れ歯が合わなくなったり、バネをかけた歯が悪くなってさらに大きい入れ歯が必要になったりする。
インプラント
治療期間 3カ月~6カ月程度
費用(自費) 1歯55万円~
必要な処置 日帰りの手術が必要
周りの歯への影響 なし
お手入れ 毎日の歯磨きと半年~1年に一度のメンテナンス
噛み心地 自然の歯のように噛める。違和感なし。
発音 問題なし
耐久年数 手入れがよければ数10年使用可。ただし、人工歯の部分は使用によってすり減るので10年程度で交換の必要あり。
ブリッジ
治療期間 1ヶ月程度
費用(自費) 1歯15万円~
(最低3本~)
必要な処置 土台の歯を大きく削る
(歯冠の40~70%ほど)
周りの歯への影響 削られた土台の歯は虫歯など細菌に侵されやすく、噛む力の負担も大きい。
お手入れ 毎日の歯磨き
噛み心地 自然の歯のように噛める。
発音 問題なし
耐久年数 7~8年程度。土台の歯が悪くなれば、さらに大きいブリッジに作り替えの必要がある。
入れ歯
治療期間 1ヶ月程度
費用(自費) 1歯7万円~
必要な処置 型取りなど。
(バネをかける歯を少し削る場合がある)
周りの歯への影響 バネをかけた部分に細菌が溜まりやすい。バネによって強く揺さぶられて負担も大きい。
お手入れ 毎日の歯磨きと毎食後の入れ歯の清掃
噛み心地 噛み切る力が弱い。違和感が強い。
発音 慣れるまで違和感がある。
耐久年数 6~7年。割れたり、歯ぐきが痩せて入れ歯が合わなくなったり、バネをかけた歯が悪くなってさらに大きい入れ歯が必要になったりする。

※ブリッジと入れ歯は、保険適用のものであれば、安価に取り組むことができます。しかし快適な使用感や機能性を求めると、自費診療のものが優れており、この3種類の費用的な差は小さくなります。(当院では、患者様により良い診療を行いたいため、すべて自由診療です。)

前歯の大切な役割

前歯(切歯、側切歯、犬歯)は正面から見て左右に6本ずつ、上下合わせて計12本あります。
前歯には、大きく3つの役割があります。
一つは顔の印象に関わったり笑顔を美しく見せたりする、見た目の美しさです。
もう一つはきれいな発音で話すことです。前歯を失うと、空気が漏れて発音しづらくなります。
三つ目は物を噛み切る、ということです。食事をするとき、まず前歯で食材を適度な大きさに噛み切ります。お口に入れて、奥歯で細かく砕いたりすり潰したりするために効率の良い大きさというものを、私たちは無意識に判断して、前歯で噛み切っているのです。食べる行為の第一段階ですね。
奥歯に比べれば噛む力は弱いのですが、幅広い役割を果たしているのが前歯です。
前歯を失った後、こうした役割を人工の歯で補うとしたら、理想の治療はなんといってもインプラントです。

インプラント治療の流れ

  1. 問診、視診、レントゲン撮影、CT撮影、写真分析

    現在のお口の状態を調べ、治療の希望をお聞きします。体調、既往歴、服用中の薬など、全身の状態も詳しくお聞きします。

  2. 治療計画コンサルテーション

    患者様に合った治療計画をご提案し、術式や治療期間、費用やリスクなどについて説明致します。ご不明な点や不安なことなど、十分にご相談ください。

  3. 術前治療(2〜3回かかることがあります)

    インプラント手術に先立って、必要な治療を行います。感染予防の点からも大切な処置です。

  4. インプラント埋入手術、仮歯の固定

    インプラントをあごの骨に埋め、日常生活に困らないように、仮歯を固定します。(取り外し式の入れ歯を入れる場合もあります)

  5. 治癒期間

    骨とインプラントの結合を待ちます。仮歯に無理な力がかからないよう、噛み合わせの高さを調節したり、歯の色や形などを確認するため、何度か通院して頂きます。
    (2次手術が必要な方は行います。歯ぐきを開いて、インプラントにアバットメントという土台を装着します)

  6. 型取り
  7. 試適(場合により2回)
  8. 最終上部構造(人工の歯)セット
  9. 定期的なメンテナンス

前歯のインプラント治療の特徴とリスク

上あごの場合

写真は、ある患者様の前歯にインプラントを埋めた直後のCTで、顔を横から見た断面図(上あご部分)です。真っ白なネジ型がインプラント(アバットメントも装着しています)で、その周りの少し薄い白い部分があごの骨です。
口のすぐ上には、鼻からの空気の通り道があるように、上あごの骨は垂直方向(写真の赤い線の方向)の厚みも、唇側と口の内側の水平方向(青い腺の方向)の厚みも薄いのが特徴です。その骨の中に、バランスよくインプラントを埋め込むという熟練した技術が必要です。
特に上あごの前歯は、歯の中で一番人目につくところです。左右の歯との位置関係、前後の傾き、予定される人工歯の大きさや形なども想定し、綿密に計画を立てて、その通りに埋入しなければいけません。0.数ミリの誤差が治療結果を左右する、とても繊細な手術なのです。

最近ではより正確なインプラントの手術を行うため、サージカルガイドと呼ばれるシステムを用いる歯科医院もあります。これは術前の患者様のCTからあごの骨の形をコンピュータで3D化して再現し、それを元に作ったステント(マウスピースのようなもの)を用いて手術をすることを言います。ステントにはインプラントを埋める位置や角度を誘導するように穴があり、それを患者様のあごに固定してその通りに埋入すれば予定通りの手術が行える、というシステムです。手術の結果に歯科医師の技術力の差が生じにくいと言われています。
しかし、CTが100%正確ではない、という欠点もはらんでいます。CTで撮影されたデータからコンピュータ処理によって3D化する、その過程でわずかな誤差が生じることはあり得ることです。また、歯肉の厚さや骨の硬さ、質感など、実際に目で見て確かめることが一番正確でもあります。その点から、サージカルガイドという素晴らしい器具もそれに頼り切るのではなく、確かな技術を持った歯科医師がその利点を生かしつつ使ってこその良さだと感じています。

また、先ほどの写真の患者様は骨が十分にありますが、歯を失って放置していたり入れ歯やブリッジで歯の根のない治療を施して長年経過したりすると、骨は痩せてしまいます。骨は常に新陳代謝をしており、骨を溶かす細胞(破骨細胞)と骨を作る細胞(骨芽細胞)との、両者のバランスで維持されています。あごの骨の新陳代謝を促している一つの要因としては、歯の根から伝わる噛む刺激があります。歯を失うと、新しく細胞を生み出す力が弱まり、骨は徐々に痩せていきます。垂直方向にも水平方向にも痩せますから、インプラントを埋めるだけの十分な骨を確保しづらくなり、治療が困難になります。

骨が薄くなっている方のインプラント治療の場合、自分の骨からの移植を勧められることがあります。口の中であれば、下あごの前や奥など骨の採取が出来る場所、口の外からであれば、腰骨などから骨を採取し、代用骨と併用したりして、あごに移植して6~8か月ほど待って自分の骨と馴染ませ、その後にインプラントを埋め込むという方法です。患者様には非常に負担が大きく、歯がないまま長期間過ごさなければならず、現実的ではありません。

当院ではインプラントの埋入手術と同時に代用骨を足すことで、治療を可能にしています。
このように患者様の症状にあわせて治療方法を選び、手術時の負担が少なく、機能的(噛む、話す)で審美的(見た目に自然で美しい)な仕上がりになる方法をご提案します。

下あごの場合
下あごの前歯は、上あごの前歯に比べて小さいですね。下あごの前歯を失うと、そのスペースはとても狭く小さいのです。そこにインプラントを埋め、人工歯を固定するのは、繊細な手技が必要だとおわかりいただけると思います。インプラント体は、メーカーの努力により、非常にたくさんの種類、バリエーションがあります。下あごの前歯に合う細くて長いインプラントで対応しています。

また、上あごの骨に比べて下あごの骨は硬いという特徴があります。ほどよく硬い骨はインプラントと結合しやすいのですが、硬すぎる骨は逆に結合しづらくなります。なぜかと言うと、先にも述べたとおり、インプラントは骨の新陳代謝によって結合(生物学的な結合)するからです。

骨の中には血管が走っており、その血流から送られる栄養分によってリモデリング(古い細胞が死に、新しい細胞が生まれる)を行っています。インプラントの表面にはミクロの凹凸があり、そこに骨の細胞が接着することによって結合します。しかし硬すぎる骨は血流も十分に行き届かず、正常なリモデリングが行われていない場合があるのです。
このような場合は、穴の空け方の仕方(ドリリング)を通常より少し変えることで、骨結合を促すように工夫します。

インプラント治療は患者様の症状に合わせたカスタムメイドな治療です。当院ではお一人おひとりの症状を見極めて、安全で確実に、満足のいく結果となるよう治療法を選択してご提案しています。

手術後のリスク

前歯は非常に人目につくところですから、補綴(人工歯)の仕上がりによって満足度が大きく変わります。例えば歯の色は真っ白が希望か、周囲の歯と同じ色がいいのか、透明感がある方がいいのか、写真に撮ったときの写り具合に不満はないか、また歯の形は角ばっているのがいいのか丸みがある方がいいのか、大きめか小さめか、厚みがあるのか、薄い方がいいのか、などなど患者様の細かい希望を叶えられるよう調整しなければなりません。そのためには、補綴を担当する歯科医師と人工歯を作る歯科技工士が、患者様と十分にコミュニケーションを取る必要があります。
私たちは歯という一部分の治療に終始するのではなく、口元(歯と唇の両方)をトータルに見て美しいと感じられることを目標に治療を行っています。

インプラントの手術についてのよくある質問

インプラントの手術前の過ごし方や注意点を教えてください。
まずは体調を整えてください。日帰りの手術とはいえ、体には負担がかかります。栄養と休養をしっかりと取りましょう。
手術の前のお食事は軽めにしておきましょう。服用中の薬がある方は、歯科医院での指示に従ってください。
可能であれば、術後の運転を避けるため、公共交通機関を利用してご来院ください。
手術後の注意点を教えてください。
当日は安静に過ごしてください。傷口からの出血を抑えるため、血流の良くなること(運動、入浴、飲酒など)は控えてください。また傷口を舌などで触るのも良くありません。出血が気になるようでしたら、清潔なガーゼを強めに噛んでください。何度もうがいをするとかさぶたができにくくなるため、返って止血しづらくなります。
麻酔が切れた後、痛みますか?
痛みの出る人もいますが、痛み止めの服用で治まる程度の方がほとんどです。
痛みが強過ぎたり、術後何日も痛みが続く場合には、ご連絡ください。
インプラントの手術の後は腫れますか?
体質や体調などによって個人差があり、腫れる場合と腫れない場合があります。腫れると、術後2~3日目にピークとなりその後小さくなって1週間~10日程でおさまります。
頭を高めにして寝たり、濡れタオルなどで軽く冷やしたりするといいようです(氷のような冷たすぎるものは逆効果です、ご注意ください)。
手術後、食事はできますか?
お食事は普通にとってかまいません。しかし、インプラントが骨と結合するまでの間は強い力を掛けないようにするため、仮歯には力がかかりにくいように設計しています。少し不便かもしれませんが、噛み切らなくてもいいくらいに刻んだり、軟らかめに調理したりしてお食事を取ってください。
禁煙しなければいけませんか?
インプラントの手術に限らず、当院では禁煙を強くお勧めしています。喫煙は唾液の分泌を抑制するため、口の中の自浄作用が減って不潔になりやすくなります。また、ニコチンが血管を収縮させたり、免疫力を低下させたりするので、必要な栄養分が運ばれにくく、傷口の治癒も遅くなります。
その結果、せっかくインプラントの手術を受けてもインプラントと骨がうまく結合せず、やり直さなければならなくなる場合があります。
他にも体にとっては有害ですので、ぜひこの機会に禁煙して頂きたいと思います。
歯を抜く処置のときに、一緒にインプラントの埋め込みをしてもらえませんか?
前歯は人目につくところなので、歯のない状態のままにならないよう、その後の処置を考えます。歯を抜く処置と同時にインプラントを埋入できるようであれば、同時に行います。その際には、感染などの病巣があればそこをきれいに取り除いてから、インプラントを埋めます。骨の状態がよいなどの条件が合えば、手術当日にインプラントに仮歯を固定します。
しかし、骨の状態が仮歯の固定に耐えられないと判断したときは、埋めたインプラントにキャップを被せ、いったん歯ぐきを閉じます。そして両隣の歯に接着剤で仮歯を留めるか、一時的に取り外し式の入れ歯をいれます。どちらにするかは、両隣の歯の状態によります。
抜歯した歯の周りの感染の状態がひどかったり、骨質があまりよくなかったりする場合には、抜歯からインプラントの埋入までしばらくおきます。その場合も接着性の仮歯か取り外し式の入れ歯にします。
手術した日に仮歯が入るそうですが、どのようなものですか?
プラスティック製の歯ですが、見た目には自然な歯ですので、日常生活に支障はありません。ただしあくまでも仮歯ですので、最終の本歯に比べると、強度や美しさの点で劣ります。
手術に不安があるのですが、安全に手術が行われる歯科医院かどうかの見分け方はありますか?
手術を安全に行うために必要な要素には、次のようなものがあります。
①歯科医師やスタッフの技術力
②手術に必要な設備の充実
③衛生管理の徹底

患者様からはなかなか判断しにくいことですね。
参考になることとして、次のような点に気をつけてみてください。
・その医院でインプラント治療を受ける患者様が多いか
・ホームページなどに症例がたくさん紹介されているか
・インプラント治療についての質問に対して、詳しくわかりやすく説明してくれるか
・インプラントの手術前の診査が十分か(レントゲン写真やCTの撮影、念入りな問診など)
・治療計画を詳しく説明してくれるか
・医院内に清潔感があるか
・手術は他の診療室とは隔離された空間で受けられるか
などです。
できれば、複数の歯科医院を見て比較できると尚良いと思います。

治療期間について

インプラント治療は、ブリッジや入れ歯に比べて治療期間が長い、というのがデメリットだと言われます。手術から本歯の装着まで、上あごの場合で早くて6カ月程度、下あごで3カ月程度です。しかし前歯の場合、手術当日に仮歯を入れます。力を入れて噛むことはできませんが、見た目には困らないという意味では、ブリッジや入れ歯よりも短期間で改善されます。

費用

カウンセリング、レントゲン撮影 3,000円
CT撮影、分析 18,000円〜50,000円
手術時(1次手術、2次手術、薬を含みます)
インプラント外科手術基本料 50,000円/初回のみ
インプラント埋入手術料 250,000円/1本
アバットメント 100,000円/1本
人工歯作製時(次の材質から選んでいただきます。詳しくはご相談ください。)
ハイブリッドセラミッククラウン 120,000円/1歯
ジルコニアセラミッククラウン 180,000円/1歯
追加処置と費用
抜歯 30,000円/1本〜
静脈内鎮静法(手術中のリラックス治療) 100,000円〜
サイナスリフト(人工骨) 200,000円〜
インプラント仮歯 25,000円/1歯

当院のインプラントの特徴

ていねいな診査・診断と患者様の個々に合わせた治療計画

当院では、問診・CTを含む各種検査を初診で行い、次回には、患者様一人ひとりに合った治療計画を提案させていただきます。患者様には、十分に時間をとって治療を進めるかどうかを検討していただき、納得していただいた上で治療を行わせていただきます。

経験豊富な歯科医師

手術を行う当院院長中平は、1982年からインプラント治療に取り組み、奥歯や前歯のような部分のインプラント治療だけで4000症例以上(本数だと1万本以上)の埋入実績があります。またあご全体のインプラント治療であるワンデイインプラントを考案し、この特殊な治療の手術を1000顎以上(手術件数通算1000顎×埋入平均5本=5000本以上)、合計すると1.5万本ほどのインプラント埋入を行ってきた経験豊富なインプラント治療を専門とする歯科医です。この中には難症例と言われる難しい症例も多く、綿密な準備と的確な手技でインプラント治療を可能にしてきました。また他院や大学病院などからも手術依頼を数多く受けており、その知識と技術で噛むことに困っている患者様に満足のいく結果をもたらしています。
また、丸尾歯科医師は、大学や講演などでインプラント治療について教育を行なう指導的立場にあり、自身もインプラントの外科並びに補綴(歯の噛み合わせ部分)における専門医です。
インプラント治療を成功に導くためには、人工歯(補綴)の適合が大きな役割を担います。歯科技工士とともに、患者様の希望に添い、理想的な噛み合わせを再現していきます。
日本歯科麻酔学会認定医である西原歯科医師は、静脈内鎮静法のスペシャリストとして、Dr.中平の多くの手術に立ち会い、国内のさまざまな歯科医院で依頼を受け、全身管理を行なっています。
このように当院では、インプラント治療に特化したスペシャリストたちが治療にあたります。

患者様の不安軽減、感染予防に配慮した材料選びと医院環境

患者様の中には持病を持っている方も少なくありません。またご自分では気付いていない病が隠れていることもあります。手術の前には念入りに問診を行い、必要であれば内科と連携をし、安全に手術が行える状態であることを確認します。
当院で使用するインプラントは、患者様のそれぞれの適性に応じて、信頼性の高いトップクラスのブランドのみを使用しています。
これらのインプラントを使用する理由は、生体親和性(骨とのなじみ)に優れていることや、さまざまな状況に対応が柔軟にできることにより選んでいます。
また、手術で使用する材料は、可能な限りディスポーザブル(1回使用の使い捨て)にしており、感染のリスクを最小限にするよう努力しています。
専用の手術室で手術を行ない、手術後には患者様に休んでいただくための回復室もご用意しております。

安心のメンテナンスプログラム

インプラント治療を長持ちさせるためには、メンテナンスが大切です。インプラントで噛めるようになったら終わりというのではなく、歯科医師と歯科衛生士による定期的なメンテナンスを受けることが大切です。
当医院では半年~一年に一度、メンテナンスにお越しいただき、噛み合わせやインプラント周囲炎のチェック、パーツの破損がないかなどを確認した上で、お口の中全体のクリーニングをします。
メンテナンスを受けることで、トラブルを未然に防止することができ、永く快適に使い続けることができます。