大学卒業以来、口腔外科一筋に50年以上研鑽及び後輩の指導にあたってまいりました。特に口腔がんや、外傷、顎の奇形変形を中心に、診療研究にあたってまいりました。その後、ドイツ留学時にヨーロッパ最前線のインプラントの臨床を目の当たりにして帰国後、慶応病院でその臨床研究に励んできました。
最も興味を持ったのはがんで顎が欠如した患者さんに対して、移植骨にインプラント治療を応用することによって、患者さんのQOLの維持を損なわない様に、口腔機能や審美的改善に努めてきました。その過程においてワンデイインプラントに出会い、より短期間で完成度の高い治療に感銘を受け、現在のインプラントの国民への啓もうに励んでいます。
現在超高齢化社会を迎え全身的疾患を持つ患者さんが増えつつあります。特に、糖尿病や高血圧症、循環器障害、血液をサラサラにする抗血栓療法を受けている患者さんや骨粗しょう症の治療薬により、顎骨壊死を懸念される為、インプラント治療を躊躇されている患者さんもおられますが、そのような患者さんたちの為に、医科歯科連携にも注力しています。
インプラント治療は国民に誇れるもっともすぐれた治療法の1つと確信しております。
