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インプラントって
インプラント治療を検討されている方が持つ疑問の一つに、「どのくらい持つのか?」ということがあります。高額な治療も、長期間快適に持つのならコストパフォーマンスが良いが、そうでなければ・・・と考えられるのも当然です。ところが、これは個人差のある問題ですし、一概に「何年持ちます」と断定できることではありません。
とはいえ、多くの方が長期間使用し続けていらっしゃるのも事実です。インプラントをできるだけ快適に長くもたせる条件とは何か、ご説明します。
インプラントが
機能する期間とは?
インプラント治療が現在のような形になって世界的に普及したのは、1965年の臨床治療が始まりです。現在の形とは、すなわちチタン製のスクリュー型インプラントを指します。それ以前は、材質も形状も様々なものが開発され試されてきました。しかし、長期間の使用に耐える安全なものとは言い難かったのが事実です。
現在のチタン製スクリュー型インプラントは、体に対してよく馴染み、骨との結合が良く、丈夫で軽いなど、医療用具として非常に優れています。1965年に患者さんに行われたインプラントは、その後その患者さんが亡くなるまで、約40年機能し続けました。このように、長期間安定して機能し続けることも現在のインプラントの優れた特徴です。
インプラントが
長期間機能する条件とは?
多くの方の場合で、インプラントは長期間使用されている、というのが実際にインプラント治療を多く手掛けてみての実感ですが、中には骨とうまく結合しなかったという例も見聞きします。やはり、長期間機能させるためにはいくつかの条件があります。
例えば、次のようなものです。
- 正確な診断と治療計画、及び計画通りの埋入が行われていること
- 骨の代謝に異常がないこと
- お口の清掃状態が良いこと
- インプラントに強い力をかける癖(硬いものを好む、歯ぎしり、食いしばりなど)がないこと
- 人工歯のすり減りや欠けなどの異常に早期に気づいて対処すること
などです。こうした条件を見ると、大きく分けて、
- ①インプラントの手術を行う術者の技術力
- ②患者さんの体質
- ③治療後のメンテナンスへの取り組み方
がインプラントを長くもたせる要件と言えそうです。
インプラントを
より長くもたせるために
上記の要件を考えれば、インプラント治療に取り組む際に気を付ける点が見えてきます。
インプラント治療の術者の技術力
インプラント治療の術者の技術力については、数多くのインプラント治療を手掛けている歯科医院が安心でしょう。できれば、治療を経験した患者さんの話を聞けるといいですね。 また、歯科医院の設備が整えられているか、安心できる材料が使われているか、清潔感のある院内か、なども判断材料になります。
患者さんの体質
患者さんの体質については、個人差があり、できることも限られてしまいます。もともとの体質や現在治療中の病気、服用中の薬の影響もある場合があります。しかし禁煙する、規則正しい生活をする、などのできることを心掛けてみるのも良いと思います。
治療後のメンテナンスへの取り組み方
特に大切なのは、治療後のメンテナンスです。
治療前に、メンテナンスについてのプログラムについてもしっかりと説明してくれると安心です。毎日の歯磨きで、お口の中を清潔にする、強く噛まないなど、自宅で気を付けるべきことと、定期的に検診を受けるなど歯科医院で行うことがあります。メンテナンスで何をするのか、どんなところに気を付けるのか、具体的に説明してもらうことでも、信頼できる歯科医院かどうか判断できます。
こうした点に気を付けて歯科医院を選ぶことで、インプラントをより長く快適に使うことができることでしょう。
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