CASE 25

全顎的に歯周病が重度に進んでしまい、審美・口腔機能が失われていたが、ワンデイインプラントにより即日解決した症例です。

【術前の写真】

【術後の写真】

年齢・性別.・職業 60歳 主婦
主訴 歯の状態が悪いことは気づいていたが、幼少期からの極度の歯科恐怖症により数年以上にわたり歯科医院に通院することができずにいた。数か月後に控えた娘さんの結婚式に出席するために見た目の改善をしたい。
症状の経過と
現在の状態(現病歴)
数年以上にわたり、歯科医院に通院できなかったため、全顎的に歯周病が重度に進行してしまった。その結果、何本もの歯が自然に抜け落ちてしまい、また差し歯も外れてしまった。奥歯で安定して咬むことができず、噛み合わせることができる場所が前歯しかなかったので、長期にわたり前歯を中心に咀嚼を続けていた。その結果、前歯に対する過剰な負担がかかってしまい、前歯を支える周りの骨の著しい吸収と、前歯の位置の変化が認められた。また奥歯の支えがなく、顔の周囲の筋肉が十分な機能を果たしていなかったため、表情筋の張りが不足していることが認められた。
全身状態 健康
喫煙歴 なし
治療計画 患者様の主訴である見た目の改善をするために、奥歯での噛み合わせを安定させることで、口腔機能の回復させ、同時に審美の改善もはかる計画を立てました。上下顎ともに残っている歯のほとんどが重度の歯周病と過剰な噛み合わせの力により、歯の周りの骨の吸収が著しかったため、全顎的な抜歯と、ワンデイインプラント治療による口腔機能・審美の改善をはかることを計画いたしました。また歯科治療に対する極度の恐怖症だったため、静脈内鎮静を併用することを予定しました。
治療期間 9か月
費用(概算) 640万
治療内容と
治療のポイント
ワンデイインプラントによって全顎的な噛み合わせの再構築と審美の回復が得られることができた症例です。術前は奥歯での噛み合わせの安定が得られなかったため、口腔周囲筋肉の衰えが求められ、表情に張りが認められませんでした。術後は、噛み合わせの安定による、口腔周囲の筋肉の活性化のより表情にはりが戻りました。人口の歯による審美の回復と噛み合わせの安定による、表情筋の活発化と全顎的な口腔機能の回復が得られた症例です。
治療経過期間 3年半
治療のリスク
副作用について
ワンデイインプラント®治療は外科処置を伴うため、手術に際して神経や血管を損傷する恐れが生じますが、専門医がしっかりとした診査・診断を行うことで、リスクを避けることができます。
また、治療が終了しても、日々のケアや定期的なメンテナンスを怠れば、インプラント周囲炎の恐れがあります。インプラントそのものが劣化することはありませんが、インプラントを支える周りの骨がなくなってしまい、インプラントが動き出し、あごの骨からはずれてしまいます。毎日のセルフケアと定期的なプロケアが重要となります。