CASE 24

全顎的な重度の歯周病とあごの位置のズレをワンデイインプラントによって改善した症例です。

【術前の写真】

【術後の写真】

年齢・性別・職業 51歳 女性 
主訴 歯の治療を長い間放置してしまい、歯周病が進行してしまった。また残っているほとんどの歯がグラグラして固いものが咬めないようになってしまった。歯並びや噛み合わせも悪いのでこれを機に全顎的に改善したい。
症状の経過と
現在の状態(現病歴)
歯科医院に対する恐怖心がとても強く、およそ15年の間、歯科医院を受診していませんでした。歯の揺れがとても大きくなり、食事が柔らかいものしかできなくなってしまったので、15年ぶりにある歯科医院を受診しました。歯周病の進行が末期になっているので、抜歯が必要で入れ歯を入れる必要があると診断を受けました。しかし入れ歯に対する抵抗がとても強かったので、インプラント治療での口腔機能回復を希望し、東京銀座歯科を紹介されました。
全身状態 健康
喫煙歴 喫煙歴なし
治療計画 初診時にて、残っている歯のほとんどが重度の歯周病に罹患し、抜歯が必要な状態でした。また幼少期よりあごの同じ側面を下にあてて寝る癖があり、あごの位置が水平的にずれていました。あごの位置がずれているのと同時に、歯周病によって歯牙の位置も移動してしまい、あご全体の噛み合わせの位置関係が偏位していました。上下あご全体をインプラントを支台とした人工歯によって口腔機能の回復を図り、あごの位置も正常で安定した位置へ誘導することを計画しました。また左側の上あご骨の厚みが薄く、インプラントを支持するための骨の量が不足していたため、上顎洞(鼻の横にある空洞)に人口の骨を用いて骨量を増やし、インプラントの安定を図る治療方法(サイナスリフト)も並行しておこなう治療計画を立てました。
治療期間 1年6か月
費用(概算) 640万円
治療内容と
治療のポイント
上あごは5本、下あごは4本のインプラントを支台として、全顎的な人工歯によって口腔機能の回復を図りました。下あごの水平的なあごの位置のずれも、噛み合わせが安定することにより改善することができました。また、噛み合わせが安定することによって、長年の悩みだった頭痛や肩こりも改善されたとの事です。審美的な面においても改善され、手術前は人前で歯を見せて笑うことができなかったが、人前で歯を見せて笑うことができるようになり生活が楽しくなったとコメントを頂きました。
治療経過期間 2年6ケ月
治療のリスク
副作用について
ワンデイインプラント®治療は外科処置を伴うため、手術に際して神経や血管を損傷する恐れが生じますが、専門医がしっかりとした診査・診断を行うことで、リスクを避けることができます。
また、治療が終了しても、日々のケアや定期的なメンテナンスを怠れば、インプラント周囲炎の恐れがあります。インプラントそのものが劣化することはありませんが、インプラントを支える周りの骨がなくなってしまい、インプラントが動き出し、あごの骨からはずれてしまいます。毎日のセルフケアと定期的なプロケアが重要となります。